Marshall 410HJSと410Hは、リバーブ・セクションが各チャンネルの独立したノイズ・ゲートに入れ替えられているのは最も分かりやすい違いだと思いますが、実は音的にも結構違うんですよ。

410HのクランチCH グリーン・モードにはクラシックなMarshall JTM45/1959"Plexi"モデルと同じプリアンプ構造でオリジナルよりゲインの多いモードがあるんですが、410HJSには有りません。

410HJSのクランチCHはと言いますと、Marshallの日本向けHPでは「オリジナル410HのクランチにSLASHシグネイチャー:AFD100回路を加えたものです。」と書かれているものの完全な間違いです。

Joe Satrianiのコメントによると410HJSのクランチCH グリーン・モードは、JMPのMaster Volumeにインスパイアされたモードだそうな。

ところでMarshall JMP 2203 Master Volumeを弾いたことがないのですが、こんなに歪まないんでしたっけ?
自分の410HJSが壊れているじゃないかと思ってしまうほど中途半端な歪と抜けの悪さです。

Master Volumeといいつつも、パワー管で歪ませないと良いサウンドが得られないパターンかと思ってしまいました。

自宅では流石にヴォリューム全開は試せないので、ヴォリューム以外をフルテンにしてOD-9を噛ませてみたんです。

CGM2

そしたらMIDやBASSをちょっと調整することで、それなりに使えるサウンドになりました!!

CGM1

ちょっとした驚きです。

で、ネットで調べたところ、1959とJMP 2203の明確な違いは、「2チャンネル、合計4入力」仕様ではなく、HighとLowの "Sensitivity" 入力が備わる1チャンネル仕様となっていることらしい。

Low入力は太く、低いゲイン入力で、プリアンプのゲインステージが1つバイパスされ、マーシャル愛好家の中では「ペダル・プラットフォーム」と呼ばれているそうな。

以上より結論としては、『410HJSのクランチCH グリーン・モードは、JTM45/1959ではなくJMP 2203からインスパイアされているものであり、Low入力をベースとしているため、音が太く、ゲインが低い。』ということですね。

これなら完全に腑に落ちます。

基本的にアンプ直なので気付かなかったなぁ〜。

410HのクランチCH グリーン・モードの方が全然好きなんですが、まぁ使い物にならなかったモードの使い道が見つかったことで楽しみが1つ増えました。
ペダルを挟んでやることでクラシックなハードロック1本なら、それなりにハマるかもですね。

Marshall本社は、ちゃんと判りやすいマニュアルに書いてくださいよ~。
日本版H.P.については、自社製品くらいちゃんと試して理解してうえで情報発信すべし!!

410HJSは既にディスコンになってしまいましたが、ゲイン違いのクリーンCHを3モード装備するんであれば、レッド・モードに410HのクランチCH グリーン・モードを装備して欲しかったなぁ。
基本的にMarshallファンであれば、1959SLPの音が嫌いな人はいませんからね。

海外のサイトでは、410Hはダメだけど410HJSは最高という書き込みを良く見かけます。
自分的にも410HJSは気に入ってるので、これからも大切に使って行きたいですね!!
もしかして勝ち組かもしれない。(笑)