Marshall 1960Aのスピーカーユニットを交換したいと常々考えていました。

その理由としてはG12T-75がBugera 333XL Infiniumと抜群の相性をみせる一方で、本命のMarshall 410HJSと相性が良くないと感じていたからです。

以前の記事にも書いてますが、Marshall 1960Aは中古で購入しています。
なので既存のスピーカーユニットがどれくらい劣化しているのか判らないんです。
もしかしたらそれが原因かも知れません。

実際、Joe SatrianiはG12T-75を使用している訳で410HJSと相性が悪い訳がないからです。
かといって、G12T-75の更新では芸が無いし・・・

ユニットを替えるに当たりMarshallと同じブリティッシュサウンドということで、やっぱりCelestionを使いたいですよね。

本当はGreenbackの音が好きなんですがアンプがJVMですから・・・
Marshall 1959SLPなら是が非でもGreenbackなんですけどね。

最近Creambackにも興味ありです。

でも結局、これまでずっと英国製のVintage 30を使ってきて、その音が良い音だと感じてるんですよね〜。
慣れた親しんだ音であり何より安心感があるんです。

しかし!!しかしですよ、何やら最近のVintage 30は中国製になってしまい評判がよろしくないらしいじゃないですか!!

そういった意見が少ないくないので恐らく本当なんでしょう。

コスト縮減のために中国で製造しているのかと思いきや、Celestionは中国企業(Gold Peak)に買収されていて、今ではほとんどの製品が中国で製造されていることを今更ながら知りました。

安いキャビネットメーカー向けに中国製を提供しているのかと思ったら、Mesa Boogieのオーダーを除き全て中国製だなんて・・・

そういや中国製なのに価格が全然下がってませんもんね。
逆に自分が英国製の新品を購入した頃より全然高くなっているわ。

品質下げて価格を上げるとは・・・

悩んだ挙句、検証という意味も込めて新品で中国製Vintage 30を購入してみました。
4ユニットで約7万円也。

V30-1

最近はどのモデルもこのパッケージなんですね。

V30-2

これまで所有してきた英国製の4ユニットは全て8 OHMでしたが、今回は初の16 OHMです。
オーム数でも音が若干違うのかなぁ?

で、交換するついでといってはなんですが、G12T-75とVintage 30を対角線で配置し海外ではメージャーなミックスで音を出してみました。

V30-3

ん~、正直違和感がありますね。
自分は好きじゃないな。

動画でも撮れば良かったんですが、寒くてそれどころじゃなかったです。(泣)

てことで速攻G12T-75を取り外しました。

V30-4

出音の第一印象は元気な音だなぁ〜ということです。
悪く言えばやかましい。

中国製Vintage 30のレビューでは高音が耳に痛いというのを見かけますが、本当に音の重心が高い。
ミッドレンジは出ているのかもしれませんが相対的にスカスカに感じます。

最近のメタルでもVintage 30が定番になっていることもあり、そっち向けにチューニングしたのか、単なる品質低下なのかは判りませんが、確かにMade In Englandとはやはり音の傾向が違いますね。
コーンが違うのかなぁ?
英国製のVintage 30は割とオールマイティでしたけど中国製はそうでもないような気がします。

PEAVEY 6505のキャビネットを使用する時は、Marshall 410HJSのResonenceを全く上げてやる必要がないのですが、Marshall 1960Aに中国製Vintage 30をインストールした場合は上げてやった方が絶対良いですね。

上げてやればG12T-75よりはMarshall 410HJSにマッチした音が作れるような気がします。

速報としてはこんな感じなんですが、安っぽい内部配線をグレードアップしてやれば中域が少しはマシになるかな?
安っぽい配線も含めてMarshallサウンドなのは解ってるんですけどね。(笑)

約7万円の投資で結構高く付きましたが、音を聴いてみた感じでは中国製なら1万円を切るくらいの価格が適当ではないかと感じました。

でも、物は使い様だと思うので、ポテンシャルを引き出せるよう工夫していきたいと思います。